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ブランド価値を高めるのは「スタッフ=人」の力

ワンスアラウンド株式会社 取締役
E&C推進室室長 佐藤 梨枝子

佐藤 梨枝子

ハッピーエピソード 【vol.52】

「接客サービスがもたらすブランドスイッチ」

マーケティング用語で『ブランドスイッチ』というものがあります。

あるブランドを購買した後に、他のブランドに切り替えること。

という意味で使われていますが、今回、お客様アンケートにまさにその用語が使われ、一人のスタッフがそのスイッチのきっかけとなったことを記入してくださいました。

1人のスタッフとの出会いがそのブランドの顧客となる例はよくあることですが、熱量を感じる素晴らしい内容でしたので、紹介させて頂きます。

■以下、お客様アンケートから抜粋

スタッフのFさんとは久しぶりの再会だった。
ブランドの過去のモデルから現在のモデルまで、特徴やサイズ感覚の知識にも驚いたが、何より、私のサイズを覚えていて、好みの商品の最適サイズを持ってきて提案してくれたことに、さらに驚かされた。
このように商品知識があるスタッフが出迎えてくれるお店は少ないと思う。


どうしても自分の好みがあるため、同じような商品を選びがち。ただスタッフとの会話を楽しんでいて、少し異なる商品の試着を促され、新たな興味がわき、ブランドへの興味がさらに掻き立てられた。
まだ若いのに、歴史的なモデルなど商品知識が豊富で会話が弾んでとても楽しい。


従来はアウトレットに行っても、行くブランドは決まっていて、この店には立ち寄らずにUターンして帰っていた。


しかし、彼に出会ってからは、彼に会うのが目的でこのお店が目的地に変わった。
私はマーケティングの仕事に携わっているが、これがブランドスイッチということだと思う。
たった一人のスタッフとの出会いがブランドスイッチを促す。これこそがリアル店舗の強みだと思う。
別にECサイトでいくらでも購入できるが、スタッフの接客技術が高い、会話を楽しめるサービスをこれからも期待しています。

業態に合った接客スタイル

お客様アンケートでこの投稿を見つけたFさんは、嬉しさのあまりに震えがきたそうです(笑)。
このFさんというスタッフは、以前はプロパー店に勤務しておりました。

その後アウトレット店舗に異動になりましたが、当初は、プロパーとアウトレット、それぞれに求められる接客スタイルのGAPに悩んだそうです。

プロパー店の時は、得た知識等を用いて、論理的に説明をするスタイルだったFさんですが、アウトレットではどちらかというと笑顔でどれだけ楽しくお話できるか、お客様にどれだけ楽しんでいただけるかが求められていることに気づきました。

しかし、最初はそのギャップに苦しみ、スタイルをなかなか変えられませんでしたが、お客様にもっと楽しい時間を過ごして頂きたいという思いで、接客スタイルのシフトチェンジの努力をしてきたそうです。

今回のお客様がFさんとの出会いを心から喜んで下さり、ブランドのファンになられたことは、知識と雑談のバランスをFさんが頑張って習得した賜物なのだと思います!

次にご紹介するのも、スタッフのスタイリング提案に感動されたお客様からのアンケートです。

​​​​​​​■以下、お客様アンケートから抜粋

 担当してくださったTさん(女性スタッフ)が、とても素晴らしい接客でした。
 子育て中でなかなか自分の買物がゆっくりできない中、当日は、久しぶりに自分の洋服選びをしていました。
Tさんは私の立場に寄り添って、コーディネートを一緒に考えてくださいました。


驚いたのは、試着がおわり店内に戻ると、購入すると決めた洋服のコーディネートを、わずか2-3分の試着の間に3着も考えて、用意してくださっていました!!!
思わず写真を撮らせて頂き、参考にさせて頂きました。


子育て中でも、一人の女性としてファッションを楽しむことを再確認する良い機会となりました。


Tさんの親切なあたたかいお気持ち、対応に胸が熱くなり、とても嬉しい気持ちになりました。
久しぶりにこんなに素晴らしい接客を受けました。
心より感謝しております。


当日は、館内のアパレルショップを細かく回って洋服を探し、最後の最後で巡り会えた最高の洋服となりました!
Tさんの接客を是非また受けたいです!!
嬉しくて嬉しくて、ぽかぽかとあたたかい気持ちに包まれました。


ただ商品だけをみたコーディネートや種類の提案をするだけではなく、顧客ひとりひとりの背景に合ったコーディネートを提案し、尊重、傾聴することの大切さを、Tさんは充分に理解し実践できていると、感じました。
これからはTさんのいるこのお店でお世話になります。
よろしくお願いします。 ありがとうございました!!!!!



ブランドの価値とは何か

このようにアパレル物販では、スタッフの魅力が顧客づくりに繋がるケースが非常に多く見られます。

ブランドの価値とは何か?

  • 機能的ベネフィット【機能・品質】
  • 情緒的ベネフィット【プラスの感情】
  • 自己表現ベネフィット【自己表現の欲求】

等が挙げられていますが、特にアパレル物販では
「嬉しかった」「楽しかった」「またこの人に会いたい」など、接客する【人】がもたらす価値感が非常に大きいのではないかと思います。

たった1人のスタッフがブランドスイッチのきっかけとなるこの職業に誇りを持って頑張って頂きたいと心から思います!




最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも現場から届いたお客様の「ありがとう」を
ご紹介してまいります。

佐藤 梨枝子
佐藤 梨枝子
ワンスアラウンド株式会社 取締役 E&C推進室室長

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