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Withコロナのリーダーシップを考える



店長からの手紙 【vol.001】

初めまして、武島幸宏と申します。ファッション業界に携わり約20年。 現在はBEAMS みなとみらいでショップマネージャーをしております。 横浜生まれ横浜育ち。座右の銘は「友がいてこそ人生」。働く上での理念は「徹底現場主義」。 売場にこだわり続け、今も店舗に立ち続けています。 私がお届けするレポートは、現役の店長の目線で見る店舗の今、そしてこれからです。拙文ではございますが、 少しでも皆様のお役に立つことが出来れば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


<好きという共通言語>

コロナ禍に見舞われ、社会が変容して久しいですが、最前線である売場はそれを最も体感しています。 環境の変化に対して私たちが求められたのは、私たちも変化をすることでした。

インスタグラムや自社ECといったオンライン戦略を加速させること

新たなデジタルツールを使いこなすこと

地場のお客様とより密な関係を築くこと

少人数で最大効率を出すこと

スタッフと限られた時間内でコミュニケーションを図ること

変わったことは枚挙に暇がありません。

変化することに対して、人はどうしても二の足を踏みがちです。
殊にパンデミックの影響によるものですから、閉塞感や不安を感じ、 落ち着かない気持ちになってしまった現場スタッフも多くいたのではないでしょうか。 売場での対面販売にやりがいを見失い、離職されてしまったスタッフもいたかもしれません。
しかし、「Withコロナ」は続きます。
ではその中で私たち店長が示すべきリーダーシップとは何だろう?

私がこの二年、売場でスタッフと共に最も大切にしてきたことは、こんなシンプルなことでした。 「ファッションを楽しもう!」です。

私は二十代の中頃まで、バックパックを背負って海外をひとり旅したり、 バンド活動をしたり、小説を書いて応募してみたり、アルバイトをしながら自由気ままに暮らしていました。 それが洋服屋を生業にするようになった理由はたったひとつ。「洋服が好きだから」でした。
その初心と、多くの皆様に頂いたサポートのお陰で、現在も洋服屋を続けられています。

コロナを機に、改めてこんな思いに駆られました。 「この店に、このメンバーが集まっている理由は、私と同じで洋服が好きだからだろうなあ」。 私たち洋服屋は「好き」を仕事に出来ています。「好き」は老若男女関係なく、共通言語になり得ます。 そして「好き」こそ、最大のパワーです。だからその原点に立ち返り、 「ファッションを楽しもう!」というポジティブなメッセージを、以前にも増して伝え続けるようにしました。

<変化ではなく進化する>

それが成果として現れたのは、当店のオンライン戦略でした。
私が携わるブランドのアプリには、スタッフのスタイリングやブログを投稿出来るシステムがあります。 自店では自粛期間中から投稿を強化しました。現在も取り組みは継続していますが、 撮影をネガティブに捉えるスタッフはいませんでした。スタッフ同士でスタイリング撮影をする時、笑顔が絶えないのです。 「めちゃくちゃイケてるね~!」「この組み合わせ超かわいくないですか?」。 そんな言葉が飛び交い、冗談を言い合いながら撮影し、投稿してくれました。

ある時、SNSを担当するスタッフに、ポジティブにオンライン戦略に臨んでくれている感謝を伝えました。 すると、こんな言葉が返ってきました。 「マネージャーが一番楽しんでいるからですよ。マネージャーといたらみんなこうなります」。 その一言が本当に嬉しかったことを覚えています。

撮影技術も上がりました。商品のチョイスと着替えが短時間で済むようになりました。 自分のターゲットはどんなお客様で、どういう投稿をしたら喜んで貰えるか、各々が戦略を練るようになりました。 そして、今まで以上に日頃のお洒落を楽しむようになりました。

成果はそれだけではありませんでした。BEAMSには「投稿評価」というBEAMS公式オンライン上での 評価システムがあります。
投稿CONTENTSそれぞれのPV数やフォロワー数が数値化され、 全国のアカウントを持つスタッフ個々のランキングが出ます。
また、オムニスタイル コンサルタントという選抜メンバーがその上位者から選ばれます。
オムニスタイル コンサルタントとは、手短に言えば 「ある時は店頭で、ある時はオンラインで、デジタルツールを駆使し、 お客様のHAPPYを創造する新たな形の二刀流集団」 であり、オンライン上でお客様との接点を積極的に持つことの出来る「スタースタッフ」です。 このオムニスタイル コンサルタントに当店から私を含めた三名が選出されたのです。

こうした取り組みを続け、認知度を上げていくことで、店舗ではこんなことが起きるようになりました。

あるお客様は、SNSを見てファンになったからと、遠方からわざわざ通ってくださるようになりました。

あるお客様は、コロナでお出かけしなくなってしまったけれど、 SNSを見てあなたに相談したいと思った、とお電話を下さるようになりました。

接客時やお会計時に「いつもSNSで拝見しています」「フォローさせてもらっています」と お声をかけて下さるお客様もいらっしゃいます。
オンラインと実店舗が密接に結びつくようになったのです。
私はこれを売場の「変化」ではなく「進化」だと考えています。

リーダーが自ら楽しむ姿を見せることがチームの原動力


人は楽しいことに夢中になります。楽しいからやりがいが生まれます。 そして、それを与えてあげることが、リーダーの仕事だとよく言われます。しかし、私はこう思います。
与えるだけじゃもったいない、まず自分が楽しもう!
その姿勢がスタッフに伝わります。変化をリーダー自ら楽しむことは、チームを前に進める最大の原動力です。

Withコロナの時代でも、楽しむ気持ちを忘れずに、明日も売場と、スタッフと、そしてお客様と向き合いたいと思います。

武島 幸宏
武島 幸宏
ワンスアラウンド株式会社 BEAMS みなとみらい 店長

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